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(社)乙訓医師会事務局
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■ 小児の耳の病気
中元耳鼻咽喉科  中元康彦
 耳鼻咽喉科の病気には、みみ、はな、のど、食道、気管、気管支と幅広い領域の疾患が 含まれています。これらの疾患の特徴として、頭頚部領域は知覚神経が豊富なために、痛みを訴えることが多く、特に小児にとっては「痛み」はたいへんな苦痛であり、救急施設に来院するケースも大部分が小児の急性感染による疾患です。 また、程度の差はともあれ、「耳が痛い」と訴える耳疾患の多いことも特徴です。 子供における「耳の病気」では、 中耳炎、外耳道炎がもっとも多く、特に中耳炎は治療が不十分ですと、慢性化して、耳が遠くなる恐れが多分にあります。外耳道炎は、外耳道にある毛嚢、皮脂腺などが細菌感染を受け、炎症をおこす場合をいいます。一般には耳をいじりすぎたり、プールなどの水が入った後に強くこすって起こることが多く、特に汚れた耳垢がつまっているときなどは感染をきたしやすいのです。最近では逆に清潔志向のお母さんたちが毎日お子さんたちの耳を掃除しすぎて炎症を起こし来院されるケースも増えています。急性中耳炎は外耳道の奥にある中耳の急性炎症で、症状として耳痛が必発し、軽度の発熱をきたします。赤ちゃんは、耳が痛いという表現ができないので、機嫌が悪く、夜泣き、あるいは母乳やミルクの呑み方が減り、発熱もみられます。幼少児の急性中耳炎では、大部分が「かぜ」をひいていることが多く、特に「はなかぜ」が急性中耳炎の主な原因といってもよいでしょう。 中耳は耳管という細い管で鼻やのどと繋がっています。この管を通じて炎症や細菌が中耳に拡がるのです。病気が進み、鼓膜が破れて「耳だれ」がでだしますと、「耳痛」はむしろ軽快あるいは消失することが多いので、安心する親御さんも見受けられます。 しかし、病気の状態からすると、一歩前進した状態であるわけです。治ったと勘違いして、十分な治療をせず慢性化するケースも見受けられます。必ず、専門の医師の治療を受けて完治させることが重要です。最近では、薬の効きにくい多剤耐性菌が原因の中耳炎が増えているので重症化する前に早期治療をすること必要です。 そのためにも、日ごろから注意深くお子さん達の様子を見守ってあげるようにしましょう。
(ミニミニおとくに8月1日より)

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