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ひらいクリニック 平井幹二 |
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避妊をしない夫婦は1年後に80%、2年後には90%の方に妊娠が成立すると
言われる。今日、日本では女性の晩婚化から拝卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症が増加し、その結果女性は30歳を超えると妊娠率は若干低下し、35歳以上では明らかに低下する。
難治性不妊症に対する体外受精・胚移植などの生殖補助医療(ART)のみ
注目され、高額医療・専門性という認識から受診を躊躇される場合を危惧し
初期の検査・治療から説明したい(体外受精などは保険適応外である)。
1.不妊症の原因
(1)拝卵因子(約30%)(2)卵管因子(約30%):卵管閉塞・狭窄など(3)子宮因子(約10%):子宮筋腫、発育不全など
(4)男性因子(約30%):造精機能障害、炎症、射精障害など
(5)その他:免疫因子など。
2.不妊症の検査、原因
(1)〜(5)で各々(1)基礎体温表の記載、
ホルモン測定(LH、FSH、プロラクチン、エストロゲン(女性ホルモン)、プロゲステロンなど)、超音波卵胞計測、(2)子宮卵管造影、通気・通水法、(3)超音波検査、
(4)精液一般検査(精液量、運動性ほか)、抗精子抗体など多岐に渡る。
月経周期は卵胞期・排卵期・黄体期に分かれ、各検査は実施すべき時期
は異なる。
ホルモン動態1つを例にしても、FSHは卵巣内の卵胞を発育させ、LHは成熟した卵胞(主席卵胞)を破裂させる(拝卵)。エストロゲンは卵胞の発育で分泌する。その一方で射精された精子は数十分で子宮から卵管に移動し、受精は卵管の中で起こる。この複雑な仕組みが時に不妊症治療の難しさに繋がる。
3.治療
(1)拝卵障害:クロミフェン内服、ゴナドトロピン療法(強力な
作用)、(2)卵管因子:通水法ときに形成術、(3)男性因子:薬物治療、人工授精など。
体外受精は本来、絶対適応症は両側卵管障害および精子過少症(過度の減少)
だが、20〜25%という成功率の上昇で適応は拡大、早期から実施される傾向にある(顕微授精はさらに高率とされる)。反面、医学的・倫理的・経済的な問題も生まれている。
婦人科医は十分な説明(インフォームドコンセント)でいたずらに不安と混乱を与えず、病態、希望に沿った不妊診療を提供する責任がある。
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(ミニミニおとくに9月1日より)
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