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(社)乙訓医師会事務局
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■ 最近の内視鏡事情(苦しくないカメラ)
角水 正道
 みなさん、内視鏡を受けられたことはありますか?内視鏡というと病変を直接見ることのできる優れた医療器械とのイメージですよね。事実超音波内視鏡・拡大内視鏡などより詳しく調べられるようどんどん進化しています。一方、「おえっとなってしんどい」などいわゆる苦しい胃カメラのイメージがあるのも事実です。そこで最先端の技術をより苦痛が少ない方向に進化させた医療機器が登場してきています。今回はその中から「経鼻内視鏡」と「カプセル内視鏡」についてお話しましょう。
1.
経鼻内視鏡
内視鏡は技術の進歩とともに少しずつ細くなり、2002年とうとう鼻から挿入できる内視鏡が登場しました。従来はお食事の通り道である口から挿入するのが当たり前だったのですが、通り道でどうしても舌の付け根に触れ、敏感な人だと嘔吐反射(おえっとなる)が起こります。しかし、鼻から挿入すると下の付け根を触らないため、ほとんど嘔吐反射が起こりません。もちろん鼻といえば敏感な場所ですから十分な下準備が必要ですが、実際検査を受けてみて「鼻からのほうが楽」で「次回も鼻からの検査を希望する」方が9割以上とのデータもあります。
「検診で精密検査が必要と言われた」方、「胃の調子がどうも悪い」方、心配なさらずに一度内視鏡を受けられればいかがでしょうか。
2.
カプセル内視鏡
さらに画期的な内視鏡(?)が2000年に発表された、カプセル内視鏡です。これは幅11mm、長さ26mmの「カプセル」型の内視鏡を飲み薬のように飲み込み、カプセルから見える画像を連続的に撮影、後で診断するというもの。SF映画のような夢の内視鏡といえましょう。現在のところ立ち止まったり逆戻りしたり、いわゆるハンドル操作が無いため、胃や大腸のような複雑な管腔の診断には限界がありますが、比較的構造が単純で他の検査法が困難な小腸の病気の診断には威力を発揮します。特に原因不明の消化管出血の診断には有力な検査法です。いつかはハンドル操作や治療もできるカプセル内視鏡ができるといいですね。
このように医療技術は「より精密な」「より難しい」「よりしんどい」方向だけでなく「より受け入れやすい」「より身近な」方向にも進化しています。皆さんもおなかの病気が心配な時はお気軽にかかりつけのお医者さんにご相談ください。
(ミニミニおとくに平成18年12月1日)

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