30代から始める女性医師の結婚活動

診療で忙しく婚活の時間が少ない方は、結婚相談所を活用するのも一つの方法

診療で多忙を極める毎日。仕事が終われば、疲れて家に帰ってあとは寝るだけの生活−。異業種の友人や知り合いは続々と結婚するなか、婚活はもちろんのこと、出会いのきっかけすらない、という医師の方は大勢いらっしゃいます。

別項でも書いたのですが、特に卒後10年ほど経つと、職場の先輩や後輩、学生時代の友人のツテを頼った相手探しは難しくなりますし、周りに家庭を持つ人が増えていくので、飲み会等の誘いも段々とかかってこなくなります。

「絶対に職場(病院)結婚じゃなきゃダメ」という方を除けば、よほど意識して積極的に動いていかない限り、自分ひとりでパートナーを見つけるのは厳しいかもしれません

そんな時に上手に活用したいのが、近年テレビや雑誌で頻繁に取り上げられるようになった「結婚相談所」です。一昔前までは、結婚相談所というと、「切羽詰った男女が最終手段として利用する駆け込み寺」みたいなイメージがありました。

しかし、両親や親戚、職場の上司が「おせっかい」を焼いて出会いの機会を作ることも少なくなった現在、結婚相談所は婚活の有力な選択肢の一つとして多くの方に利用されています。
実際、女医を対象に「どんな婚活を行っているのか(複数回答可)」と訊いたところ、10%の方が同サービスに登録していると回答しています。

登録者の年齢は、全体的に女性は20代後半から30代前半、男性は30代の方が最も多く、なかには30代限定というところもあります。男女比はサービスによって若干の違いはあるものの、一般的に6:4と男性が少し多くなっています。

結婚相談所の形態には、データマッチング型やインターネット型などがありますが、これらのサービスを一括して提供している大手の会社もあります。それぞれの特徴をよく理解し、ご自身のニーズに合ったものを選んで、あなたも効率的な婚活を始めてみませんか?

希望条件の相手を効率よく探せるデータマッチング型の結婚相談所

結婚を考える際、パートナー候補の男性に求める条件は、価値観の一致、性格、年齢、職業、学歴、年収などさまざまです。「データマッチング型」の結婚相談所は、登録会員(数万人規模)から、あなたが提示したこれらの条件に合った男性を紹介してくれるのが特徴です。

結婚相談所のコンサルタントとの面談、あるいはPC・スマホで希望する条件を入力することで、その条件に近い男性会員だけを紹介してくれます。

このスタイルならば、せっかく男性との出会いがあっても「タイプが全然違う!」というミスマッチで時間を無駄にすることなく、効率良く婚活が行えるのがメリットです。サービスの登録会員が多ければ多いほど、さまざまな性格、年齢、職業の男性がいますので、細かい条件設定をしてもマッチングの可能性は高くなります。

面談・お見合いの調整も結婚相談所が行ってくれますし、婚活での不安や悩みもコンサルタントが面談で相談に乗ってくれますので、日々の診療や勉強会などに追われて婚活の時間がなかなか取れない方、性格的に「自分からアプローチをかけるのは、ちょっと苦手」という方でも安心です。

パートナー候補の男性に求めることができる設定条件はサービスによって異なりますが、それらの項目だけでその人の全てを判断できるわけではありません。将来の生活設計を考えるうえで、年収や職業等は確かに大切ですが、必要以上にこだわっていると、せっかくいい男性がいてもみすみす逃すことになりかねません。

「これだけは譲れない!」という1つ、2つの条件以外はある程度の余裕を持たせて、まずはその男性に会って、話をしてから判断するのが、バランスの取れたサービス活用方法ではないでしょうか。

自分から積極的に相手を探すインターネット型の結婚相談所

インターネット上での情報提供を中心に行っているサービスで、会員登録後にパートナー候補の男性に希望する条件を入力、あるいは登録会員だけが閲覧できるプロフィール欄から相手を探すシステムになっています。

プロフィール欄はプライバシー保護のために匿名となっていますが、会員登録の際に「収入証明書」の提出などによる身分確認を行うため、プロフィールを偽った人が紛れていることはありません。

データマッチング型では、希望した条件に近い人を結婚相談所がお見合い等のセッティングをしたうえで紹介してくれ、アフターフォローも充実していますが、インターネット型では自分(もしくは相手)から情報収集を行って、積極的にアプローチすることが求められます。

出会いから結婚に至るまで、結婚相談所のサービスに頼る部分が少ないため、データマッチング型のサービスに比べて、費用の方も約1/10程度とリーズナブルになっています。

ただし、「いきなり二人で会うのはちょっと…」と気が引けてしまう方も少なくないので、近年は結婚相談所が多人数参加型のパーティーをセッティングし、そそこで意気投合したなら、その時に二人で会う約束をするというスタイルを採用しているサービスも増えてきています。

恋愛経験が豊富な方なら、1、2回の出会いで「男性としてありか、なしか」を正しく判断できるかと思いますが、利用者に任される部分が多いため、出会いの機会が多い割には結婚にたどり着くことが少ないという声も聞かれます。